太田市のひとり親支援の取り組みとは?取り組み内容や特徴をご紹介

太田市のひとり親支援の取り組みとは?取り組み内容や特徴をご紹介

子どもを1人で育てている方にとっては、引っ越し先にどのようなひとり親支援があるかは気になるところではないでしょうか。
群馬県太田市には、ひとり親支援としていくつかの特徴ある取り組みが存在します。
そこで今回は、太田市への引っ越し後に受けられるひとり親支援として「放課後児童クラブ」「養育費確保支援事業」「資格取得」をご紹介します。

太田市のひとり親支援①:放課後児童クラブ

太田市のひとり親支援①放課後児童クラブ

太田市が展開しているひとり親支援の1つ目が、放課後児童クラブです。
放課後児童クラブの具体的な内容をチェックして、利用を検討してみてください。

放課後児童クラブとは

放課後児童クラブとは、日中に仕事をしている保護者に代わって子どもに居場所を提供してくれる支援制度です。
太田市には数多くの放課後児童クラブがあり、たくさんの子どもたちが充実した毎日を過ごしています。
放課後児童クラブの利用には、各放課後児童クラブへの申し込みが必要です。
また、放課後児童クラブを利用できる時間や必要な利用料金は、放課後児童クラブごとに異なります。

放課後児童クラブの利用対象者

太田市の放課後児童クラブを利用できるのは、日中に子どもだけで家にいる小学生です。
低学年の小学校1年生はもちろんのこと、高学年の6年生までの児童が放課後児童クラブの利用対象者となります。
また、それぞれの放課後児童クラブには学校区ごとの割り振りがありますので、利用できる放課後児童クラブはどの小学校かにより異なります。
放課後児童クラブでは、単に児童の居場所を提供するだけでなく、遊びや生活の指導をおこなうことが特徴です。
こうした放課後児童クラブの存在は、忙しく働くひとり親にとって心強い味方です。

放課後児童クラブの学校区

太田小学校の児童が利用できる放課後児童クラブは、太田小放課後児童クラブ・Sアカデミー児童クラブです。
九合小学校の児童であれば、学校敷地内にある九合小放課後児童クラブ・九合小第2放課後児童クラブが利用できます。
中央小学校・旭小学校・沢野小学校も、同様に学校敷地内に放課後児童クラブがあります。
このほかにも、沢野中央小学校・南小学校・韮川小学校は、学校敷地内や民間の住宅に放課後児童クラブがありますので、チェックしてみてください。
いずれの放課後児童クラブにも、決められた募集期間と定員があります。
放課後児童クラブの利用を希望される方は、早めにスケジュールをチェックするのがおすすめです。

太田市のひとり親支援②:養育費確保支援事業

太田市のひとり親支援②養育費確保支援事業

太田市のひとり親支援のなかには、子どもが養育費を受け取るための事業があります。
具体的な内容とともに利用要件をチェックして、対象となるか確認してみてください。

養育費に関する公正証書等作成支援事業

太田市の養育費確保支援事業には2つの種類があり、1つ目として挙げられるのが公正証書等作成支援事業です。
公正証書等作成支援事業とは、子どもの養育費について公正証書を作成した場合、その作成費用を助成するものとなります。
公正証書等作成支援事業では、公正証書作成にかかる費用のうち、公証人に支払った手数料・戸籍謄本などの取得費用・調停や裁判にかかった印紙代が助成対象です。
また、支給額については、手数料や取得費用といった経費のうち5万円を上限としています。

養育費に関する公正証書等作成支援事業の該当要件

公正証書等作成支援事業の対象となるのは、太田市在住のひとり親であるとともに、次の5つの要件をすべて満たす方です。
1つ目の要件は、児童扶養手当の支給を受けているか、同等の所得水準であることです。
2つ目の要件には、養育費取り決めの対象児童を養育していることが挙げられます。
3つ目の要件として、養育費の取り決めに係る公正証書・調停証書などを持っていることが求められます。
4つ目の要件となるのが、令和4年4月1日以降に養育費の取り決めに係る経費を負担していることです。
5つ目の要件は、過去に同じ児童を対象としてほかの自治体から同様の支援を受けていないことが挙げられます。

養育費保証契約の保証料助成

太田市の養育費確保支援事業の2つ目は、養育費保証契約の保証料助成です。
これは、養育費の保証会社との間で養育費保証契約を締結する場合に、負担する保証料を助成するものとなります。
この制度の目的は、ひとり親のもとで育つ子どもが養育費を適正に受け取ることにあります。
養育費保証契約の保証料助成を希望される場合には、事前相談が必要です。

養育費保証契約の保証料助成の要件

養育費保証契約の保証料助成を利用する場合、養育費に関する公正証書等作成支援事業とほぼ同等の要件を満たす必要があります。
養育費に関する公正証書等作成支援事業と異なる点は、養育費の取り決めに係る経費を負担している方について、特定の日付以降との定めがない点です。
また、令和4年4月1日以降に保証会社と1年以上の養育費保証契約を締結している方が、要件にくわわります。
助成対象となるのは、本人が負担する初回の保証料で、支給上限は5万円です。

太田市のひとり親支援③:資格取得

太田市のひとり親支援③資格取得

太田市のひとり親支援である放課後児童クラブと養育費確保支援事業は、いずれも直接子どもの利益になるものです。
これから紹介するひとり親支援である資格取得は、この2つとは違い間接的な支援であるものの、ひとり親家庭の安定した生活に寄与する大切なものとなります。

自立支援教育訓練給付金事業

太田市がおこなうひとり親への資格取得支援の1つ目は、自立支援教育訓練給付金事業です。
この制度は、子育てをしながらキャリアアップを目指すひとり親のために、特定の教育訓練受講料の一部を助成するものです。
対象となる教育訓練は、雇用保険制度の指定講座である介護職員初任者研修講座や医療事務講座などとなります。
また、支給される金額は、受講料の60%で上限が20万円です。
さらに、看護師などの資格取得を目指す専門課程においては、修業年数に40万円をかけた金額で上限を160万円としています。
ひとり親支援としてこの助成を受ける場合には、受講をスタートする前に太田市子育てそうだん課そうだん係での事前相談が必要です。

高等職業訓練促進給付金等事業

太田市の資格取得支援事業の2つ目には、看護師・介護福祉士・保育士資格などを対象とした、高等職業訓練促進給付金等事業が挙げられます。
この支援制度は、ひとり親の自立促進を目的として、生活や就職のために資格取得をする場合に生活のための給付金を支給するものです。
対象者は市内に住民登録のあるひとり親で、子どもが20歳未満・養成機関で1年以上修業し資格取得が見込まれることなどが要件に挙げられます。

高等学校卒業程度認定試験合格支援事業

太田市が実施するひとり親の資格取得支援の3つ目は、ひとり親家庭高等学校卒業程度認定試験合格支援事業です。
こちらは、高等学校を中退するなど卒業していないひとり親または子どもについて、高等学校卒業程度認定試験のための合格対策講座受講費用を一部支給するものとなります。
この資格取得により、大学進学など新たな可能性が開けるため、ひとり親とその子どもにとって意義のある支援事業です。
受講開始時における支給額は、受講料の30%で上限は7万5,000円です。
受講終了時には、受講料の10%が支給されますが、開始時の給付金と合計して10万円が上限となります。
さらに、資格試験に合格した場合には、受講開始と受講終了とあわせて上限を15万円とする受講料の20%が支給されます。

まとめ

太田市のひとり親支援である放課後児童クラブとは、昼間一人で過ごす児童を預かり、遊びや生活の指導も受けられるものです。
また、養育費確保支援事業は、養育費の取り決めにかかる公正証書の作成費用の助成と、養育費保証契約の保証料助成の2種類です。
さらに、キャリアアップを目指すひとり親の支援となる、資格取得についてもチェックしてみてください。