宅配ボックス付きの賃貸物件の種類は?メリット・デメリットを解説

宅配ボックス付きの賃貸物件の種類は?メリット・デメリットを解説

インターネットショッピングを多く利用する方にとって、宅配ボックス付きは賃貸物件の重要条件のひとつになるでしょう。
宅配ボックスにも異なる種類があるため、用途に合わせた選択がおすすめです。
そこで今回は、宅配ボックス付きの賃貸物件の種類と、メリット・デメリットについて解説します。

宅配ボックス付きの賃貸物件のメリット

宅配ボックス付きの賃貸物件のメリット

宅配ボックス付きの賃貸物件のメリットとして「不在時に荷物が受け取れる」「在宅時でも来客対応が不要」「防犯面が安心」「自分で設置する費用がかからない」の4点を解説します。

メリット①不在時に荷物が受け取れる

宅配ボックスのメリットのひとつは、不在時でも荷物が受け取れる点です。
宅配ボックス付きの賃貸物件では、外出中に予期しない荷物が届いた場合でも、いつでも受け取りができます。
再配達の連絡や予定の調整が不要のため、受け取り側にとっても、配達員にとっても負担が軽減されます。
一人暮らしの方や日中は家族全員が外出する世帯などにとって、便利な設備といえるでしょう。
また、間接的にCO2削減や、宅配業者の人手不足問題への貢献にもつながります。

メリット②在宅時でも来客対応が不要

在宅時であっても、入浴中や子どもの寝かしつけ中など、来客対応が不便な状況もあるでしょう。
あらかじめ宅配ボックス受け取りの設定をしていれば、在宅中の時間を邪魔されることなく荷物の受け取りができます。
荷物の受け取りを気にせずに、在宅中のプライベート時間がゆったりと使えるため、ストレスが軽減される点はメリットです。

メリット③防犯面が安心

宅配ボックスにより非対面で荷物を受け取ることは、防犯面のメリットがあります。
宅配業者を装った不審者による犯罪を防げるため、一人暮らしの方にとっても安心です。
宅配ボックスを使用せず、ドア元に直接置く「置き配」では、荷物の盗難のリスクも懸念されます。
一方、宅配ボックスは施錠タイプのものが多いため、盗難のリスクが低いといえます。

メリット④自分で設置する費用がかからない

あらかじめ宅配ボックス付きの賃貸物件を選ぶと、自分で設置する費用がかからない点はメリットです。
宅配ボックスを設置する場合、本体費用や設置費用がかかります。
また、賃貸物件の自宅のドア付近に宅配ボックスを設置する場合、管理規約に注意が必要です。
廊下は共有スペースであり、私物を置くことを禁止しているケースもあります。
初めから物件の設備として宅配ボックスが用意されていれば、自分での設置に頭を悩ますことがないでしょう。

宅配ボックス付きの賃貸物件のデメリット

宅配ボックス付きの賃貸物件のデメリット

宅配ボックスにはさまざまなメリットがありますが、同時にデメリットも存在するのは事実です。
ここでは「管理費が高くなる」「使用できない荷物もある」「利用が混み合う可能性がある」「盗難リスクがゼロではない」の4点を解説します。

デメリット①管理費が高くなる

宅配ボックス付きの賃貸物件はまだ数が少ないため、付いている物件は家賃や管理費が高くなる傾向がある点はデメリットです。
宅配ボックスの運用には、電気代や修繕費などがかかるため、その費用が管理費に上乗せされているケースがあります。
インターネットショッピングを頻繁に利用しない方にとっては、管理費が割高に感じる可能性があるでしょう。

デメリット②使用できない荷物もある

すべての荷物の配達において、宅配ボックスが使用できるとは限らない点もデメリットです。
宅配ボックスには、基本的に冷蔵や冷凍の機能は付いていないため、生鮮食品や冷凍食品などの配達は不可能です。
また、宅配ボックスのサイズによっては、大きな品物が入らない可能性があります。
大きな品物を購入することが多い方は、サイズに注意が必要です。

デメリット③利用が混み合う可能性がある

マンションやアパートの住人全体で共同利用する宅配ボックスの場合、利用が混み合う可能性があります。
ボックスが埋まってしまうと利用できなくなり、通常の置き配や再配達を依頼しなければいけなくなるでしょう。
とくにお中元やお歳暮の時期など、宅配の繁忙期には、住人同士の利用が重なりやすい傾向があります。
また、共同利用では、住人間で荷物の取り違いが起こる可能性もあります。
配達員の人的ミスにより、不在表に書かれた暗証番号が間違っていたり、別の部屋宛てに荷物を預けてしまったりなどの取り違いが起こるかもしれません。

デメリット④盗難リスクがゼロではない

宅配ボックスには鍵が付いているものの、盗難リスクがゼロではないことを覚えておきましょう。
機械式宅配ボックスの場合は、暗証番号が偶然一致すれば、中の荷物が取り出せます。
郵便受けから不在表が抜き取られ、不在表上の暗証番号から荷物が盗まれるケースも発生しています。
宅配ボックスは置き配より盗難リスクが低いとはいえ、もっとも盗難リスクが低いのは、対面受け取りであることには変わりありません。

賃貸物件に付いている宅配ボックスの種類について

賃貸物件に付いている宅配ボックスの種類について

賃貸物件に付いている宅配ボックスの種類は、主に機械式と電気式の2種類があります。
ここでは、それぞれの特徴について解説します。

賃貸物件の宅配ボックスの種類①機械式

機械式は、暗証番号を設定してロックするタイプの宅配ボックスで「ダイヤル式」と呼ばれることもあります。
暗証番号は配達員がランダムに設定し、不在表に書き込んで郵便受けに投函します。
受け取る側は、不在表に書かれた暗証番号を見て施錠し、荷物を取り出す仕組みです。
機械式のメリットは、シンプルな構造のため、設置費用や管理費用が安い点です。
そのため、機械式宅配ボックス付きの賃貸物件の管理費も、電気式に比べると安いケースが多いでしょう。
一方で、宅配業者が暗証番号を書き間違えたり、受取人が不在表を紛失して暗証番号がわからなくなったりすると、ボックスが開けられなくなります。
解錠には、オーナーや管理会社が現地に来る必要があり、対応に時間がかかる可能性があります。
アナログ式のため、長期間放置された荷物があっても気づきにくく、ボックスが満杯になって有効活用できないケースもあるかもしれません。

賃貸物件の宅配ボックスの種類②電気式

電気式の宅配ボックスは、液晶パネルを見ながら機械を操作して、荷物を取り出すタイプです。
解錠には、住人が入居時に暗証番号を決めたり、カードキーをかざしたりなどの方式があります。
不在表を見られても暗証番号がわからないため、盗難のリスクを軽減できるメリットがあります。
配達があるとメール通知されるタイプのものもあり、利便性が高い点も特徴です。
誤配などのトラブルがあった場合、遠隔管理で素早く対応できるケースもあります。
電気式宅配ボックスは、設置や管理にコストがかかるため、家賃や管理費の高いマンションタイプの物件に設置されていることが多いでしょう。
機械式・電気式の種類の違いのほかにも、宅配ボックスには大小異なるサイズのものがあります。
宅配ボックス付きの賃貸物件を選ぶ場合は、日常的に利用する荷物の大きさや種類などを想定し、使いやすい設備がある物件を探すのがおすすめです。

まとめ

宅配ボックス付きの賃貸物件のメリットは、不在時でも荷物が受け取れることや、対面による防犯面のリスクを軽減できる点です。
一方で、管理費が高い傾向がある点や、利用が混み合う可能性がある点などはデメリットです。
賃貸物件で利用される宅配ボックスには、機械式・電気式の種類があり、用途や費用を検討して選ぶことをおすすめします。