太田市にある冠稲荷神社とは？概要や見どころをご紹介

群馬県太田市は、県内の南部に位置する東毛地区にある市で、利根川や渡良瀬川などの自然にも恵まれた地域です。
群馬県太田市への引っ越しを検討している方のなかには、周辺環境を把握しておきたいと考えている方もいらっしゃるでしょう。
今回は、群馬県太田市にある冠稲荷神社について、概要や見どころ、そして開催される祭りをご紹介します。

群馬県太田市にある冠稲荷神社の概要

群馬県太田市にある冠稲荷神社は、京都伏見稲荷大社の分霊です。
冠稲荷神社は、伏見・豊川・信田・王子・妻恋・田沼と合わせて、日本七社のひとつとされています。
まずは、冠稲荷神社の由緒やご祭神、ご利益、アクセスといった概要を見ていきましょう。

太田市・冠稲荷神社の概要①由緒

太田市にある冠稲荷神社は、平安時代の1125年、新田氏の始祖である新田義重公の父、源義国公が創建したといわれています。
1174年、源義経公が奥州下向の折に、冠稲荷神社が源氏ゆかりの社であることを知り、冠の中に勧請した京都伏見稲荷大社の御分霊を鎮祭しました。
1333年には、新田義貞公が鎌倉幕府討伐の兵を挙げるにあたり、冠稲荷神社にて兜の中に神霊の来臨を請い、戦勝を祈願したとも伝えられています。
これらの故事にちなんで、人々からは「冠稲荷大明神」と呼ばれるに至ったのです。

太田市・冠稲荷神社の概要②御祭神

冠稲荷神社の本殿におけるご祭神は、宇迦御魂神（うかのみたまのかみ）や大穴牟遅神（おおあなむちのかみ）、天照大御神（あまてらすすめおおみかみ）などです。
これらのご祭神は開運や厄除けといったご神徳を持つとされ、すべての邪悪や邪気を除くといわれています。
そのほかにも、幣殿には本殿祭祀天照皇大神 分霊神鏡、厳島社には・宇賀弁才天（うかべんざいてん）など、多くのご祭神が祀られています。

太田市・冠稲荷神社の概要③ご利益

冠稲荷神社の御利益として広く知られているのは良縁や縁結びであり、群馬県大矢市でも屈指のパワースポットとして有名です。
冠稲荷に伝わる「木瓜と子宝伝説」にちなみ、安産祈願のご希望に訪れる方も多いといいます。
また、聖天宮は災難・ストーカー除、菅原社では必勝合格や学問、猿田毘古社では交通安全など、多くの御利益が期待できる神社です。

●所在地：群馬県太田市細谷町1番地
●営業時間：9時～17時
●定休日：無休
●アクセス方法：東武伊勢崎線太田駅より約15分、東武伊勢崎線細谷駅から約5分、JR熊谷駅より約40分（細谷駅にはタクシーが常駐していないため駅にてご自身での手配が必要）
●駐車場：あり（冠稲荷神社をはじめ宮の森関連施設の駐車場は共用）

群馬県太田市にある冠稲荷神社の見どころ

群馬県太田市にある冠稲荷神社の概要に続き、神社の見どころをご紹介します。
冠稲荷神社のおもな見どころとしてご紹介できるのは「境内」「冠稲荷のボケ」などの4つです。
冠稲荷神社は広いため、見どころを把握したうえで参拝すると良いでしょう。

冠稲荷神社の見どころ①境内

冠稲荷神社の境内は広く、お願いごとに応じて適切な参拝場所が異なります。
各社への参拝とともに、拝殿（本殿）にもお参りすることがおすすめです。
境内の中ほどにある聖天宮は県指定重要文化財であり、優麗な12面の花鳥画や、中央に施された金龍の彫刻などが見どころとなっています。
また、春には桜の名所としても知られる甲大鳥居は、高さ12.5ｍ、幅18ｍの朱塗りの稲荷鳥居であり、規模・量感ともに県下有数です。

冠稲荷神社の見どころ②実咲社

実咲社は、後述する冠稲荷のボケとともに鎮座しており、縁結び祈願の名所として愛されています。
出会いの縁や恋愛の縁だけではなく、家族の縁や友情の縁、仕事の縁、学業の縁など、さまざまな縁への願いを絵馬に託してお参りする方もいらっしゃいます。
願いごとを神様へ伝えてくれる白狐が並んでいることも実咲社の見どころのひとつなので、それぞれの縁を守る「お狐さん」に会いに行ってみてはいかがでしょうか。

冠稲荷神社の見どころ③冠稲荷のボケ

冠稲荷のボケは、群馬県指定の天然記念物であり、縁結びの木としても有名です。
戦国時代、子宝に恵まれることを祈願して訪れていた夫人に対し、修験者が「ボケの実を煎じて飲めば効験があるだろう」と伝え、夫人はその教えを守ったといいます。
その結果として効能が現れ、夫人が数多くの子宝に恵まれたと伝えられており、以来、冠稲荷のボケは縁結びの子宝祈願・子育てにと厚く信仰されているそうです。

冠稲荷神社の見どころ④御朱印

冠稲荷神社の御朱印は、季節ごとに追加印があることが特徴的で、詳細は冠稲荷神社HPの「冠稲荷神社からのお知らせ」に掲載されています。
先述した「冠稲荷のボケ」の花をかたどったイラスト入りの御朱印や、その月の祭事や季節をモチーフとした限定御朱印、月にゆかりのある神様をモチーフとした御朱印を入手することも可能です。
また、冠稲荷神社オリジナルの御朱印帳も用意されています。
限定で通常バージョンとは異なる種類の御朱印帳が提供されることもあるため、冠稲荷神社を訪れた際は、ラインナップを確認してみてはいかがでしょうか。

群馬県太田市にある冠稲荷神社で開催されるお祭り

太田市にある冠稲荷神社では、定期的なお祭りと年中行事が催されています。
見どころのひとつである「冠稲荷のボケ」の開花期間中にもお祭りがおこなわれます。
冠稲荷神社のお祭りの詳細を確認しておきましょう。

冠稲荷神社のお祭り①年中行事

冠稲荷神社の年中行事は、2月～12月の毎月15日におこなわれる「縁結び幸福祈願祭」があります。
これは毎月15日（いいご縁の日）に、人と人、幸福や健康など、あらゆる良き縁を結ぶ祈願として催されるお祭りです。
良きご縁や幸福を願う方なら気軽にお祭りに参加でき、初穂料はおひとり様3,000円となります。
縁結び幸福祈願祭りや、摂末社の縁日のほかにも、毎年恒例のお祭りが多数開催されています。
たとえば1月1日には国の隆盛と崇敬者の幸福を祈願する「歳旦祭」、3月下旬には開運安全幸福祈祷をおこなう稲荷神社最大のお祭り「初午大祭」など、開催されるお祭りの種類もさまざまです。

冠稲荷神社のお祭り②冠稲荷のボケ

「冠稲荷のボケ」の開花期間である3月中旬～4月初旬にかけては「春の花祭り」が開催されます。
桜の開花期には21時まで夜間ライトアップがおこなわれるほか、この間には「冠稲荷 初午大祭」「健康長寿祈願祭」「実咲祭」と3つの祭典が執行されるため、見どころがたくさんです。
春の訪れを祝う「初午大祭」は、先述したとおり盛大におこなわれるお祭りであり、開運矢太鼓神事、義経公義貞公 厄除稚児行列、細谷冠稲荷獅子舞などのイベントが催されます。
また、9月下旬～10月上旬の日曜日には、ボケの実を収穫し、縁結び・子宝・安産・子育て・健康諸願成就を祈願する「木瓜の実収穫祭」がおこなわれます。
これは、「冠稲荷のボケ」の実が熟すころ、神の恵みに感謝し収穫をおこない、御前で木瓜の花舞を奉納するお祭りです。

まとめ

群馬県太田市にある冠稲荷神社の概要や見どころをご紹介しました。
境内には「冠稲荷のボケ」などの見どころが多く、桜の開花時期には21時までライトアップがおこなわれるなど、多数の祭事が催されています。
良縁祈願にも効果があるとされるため、太田市に引っ越しをされた際は訪れてみてはいかがでしょうか。